2010年ジャパンカップ 第30回の記念開催というおめでたいはずの記念レース
珍しく発走直後の審議ランプ点灯
19年前の天皇賞秋の発走直後の審議ランプ点灯が頭をよぎった
もう事件は起こっていたのか、あるいは今から起るのか、そんな想いでレースを見ていた
当日、馬主サンデーレーシングは1人気が既に4戦4勝していた
ブエナビスタが5頭目の1人気だった
8枠は絶対だと思っていながらも1着に対しては不安の残る材料だった
単勝どころか2着付けの馬単を少々押さえていたほどだった
だがレースはラフプレーがあったにせよブエナビスタの快勝
馬券的には1枠を買っておらず何とか3枠が2着を確保したように見えて一安心だった
しかし、ここから前代未聞の長い長い審議が行われる
パトロール映像を見れば派手に勝利パフォーマンス出来るような内容ではない
これは19年前のメジロマックイーンの武豊同様、過剰演出に映った
最終結果はブエナビスタの1着入線2着降着
入線時の2着3着のハナ差が運命を分けた形になった
同時に武豊のG1連続勝利23年が確定した
今回のレース、賭け事的には泣いた人も笑った人もいるかもしれない
ただ演出思考の私には武豊の19年間の失態演出パフォーマンスが
連続勝利の糸をかろうじて繋がせてもらったお返しのようにも思える
そんな騎手人生プラスマイナスゼロの3枠での降着優勝だった
2002年 3枠 スタート直後落馬 菊花賞 ノーリーズン
2008年 3枠 スタート直後落馬 エリザベス女王杯 ポルトフィーノ
1991年 1位入線 降着 天皇賞秋 メジロマックイーン
2010年 2位入線 優勝 ジャパンカップ ローズキングダム
G1レースの降着というのは馬券に関わらず競馬ファンの感情が高ぶり印象にも残る
人気絶頂のメジロマックイーンの降着が馬連販売開始の目印になったように
ファン投票1位のブエナビスタの降着はすぐに始まる5重勝販売の目印になる
さらに今回の降着事件が来たる有馬記念の感情的伏線になる可能性もある
武豊にとっては寄せられてぶつけられてフラフラになりながらの2着優勝
ブエナビスタが真っ直ぐにさえ走っていれば誰が見ても問題なく完勝
そんな強い強いブエナビスタを有馬記念でハナ差しのぐ
堂々の1位入線勝利インタビュー 亡きオグリキャップをも語り 武豊男泣き
ユタカ!ローズ!オグリ!の大合唱
そんな演出シーンもパターンの一つに考えておきたい有馬記念である
後味が悪かったとは言え、全て丸丸競馬会が行った正規のレースに配当金
今回のレースは中島みゆきがドラマ家なき子で主題歌を作詞した「空と君のあいだに」
の一節を思い出してしまう
「君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなる」
「競馬ファンが有馬記念で感動してくれるなら、ジャパンカップは悪のレースにでもなる」
逆に競馬会の強い意志を感じたレースだった
さて今回のジャパンカップは枠連38 馬連6-16で決まったのだが
枠順に雰囲気が見られたようにある意味ゾロ目決着だとも思っている
今後こんな形の新しいゾロ目決着もありかなと考えている
今回見られた2つのその理由とは・・・
次回更新時まで載せておきます